大げさ

創作ストーリー

「新しい世界に連れていかれそうだった。」

休み時間、綾音と百合菜が教室の窓際で喋っていた。

綾音は話を続ける。

「今まで会ったことないっていうか、柔らかいようで芯があるの。あと、急に私に迫ってくるときもあるし。やばくない?」

綾音は百合菜に聞くと、百合菜は

「まぁ、綾音はそう思ったかもしれないけど、一つ聞いていい?

それ、タピオカ飲んだ時の話だよね?

百合菜は綾音に言った。

「分かるよ、確かにモチモチしてて噛んでもイクラみたいに潰れたりしないから芯があるみたいだし、今まで感じたことないから新しい世界に連れて行かれそうなのも分かるよ?

あと、ジュースが飲み切ってタピオカだけ残ったとき、タピオカ吸おうとすると、急にのどに入ってきて迫ってくるけどさ、大げさすぎるよ。」

「大げさかな?」

「大げさよ。あんたいつも大げさに喋るんだから。いつもあんたの話で新しい世界に連れていかれそうになるわ。

綾音は少し不満そうだったが、百合菜が別の話をした。

「最近さ、彼氏にね、好きな人ができたって言われて……。」

「え、うそ! あんなに仲良かったのに?」

「うん。最悪……。」

「そうなんだ……。その理由だとやり直せないもんね。」

「うん。」

「私だったら、しばらく学校休んじゃう。それで、彼氏のプレゼントとかをナイヤガラの滝に落として、一泊して、別の外国人に手を出す。」

いや、大げさすぎる!!!

学校休んじゃうって、芸能人が結婚したときにファンが『仕事休む』とかいうやつだし、休んで未練ありかと思ったら思い出のもの捨てるんかい!

んで、一泊して外国人に手を出す? どんだけアクティブなんだよ!!」

「まあ、でも、話してスッキリした。」

「そう、よかった。」

「そういえば、次の数学の宿題やった?」

「えっ、宿題あったっけ?」

「あるよ、授業の最後にさ、やるつもりだった教科書の練習問題やっておけって言ってたよ。」

「うわ、マジか……。たぶん、次の時間、給食だったから聞いてなかったわ。」

「そっか、あの先生、厳しいしやらなかったらグチグチ引きずるからな。あたしのノート写させてあげる。4問だし、たぶん間に合う。」

「え、でもあと3分だよ?」

「大丈夫、間に合う……。」

「もうダメだよ。きっと先生に後で怒られて、髪の毛を引っ張るんだぁ……。」

「ちょっ、大げさなこと言わないで早くし……。」

「そんで、何本か髪の毛抜いて、研究所に持っていって、私のクローン作るつもりだよ?」

「いや、作ってどうすんのよ。それより早く……。」

「作って、私のクローンに罵倒するの。『お前はなぜ宿題を忘れたんだ』って。で、それを私に渡して、『その子を育て上げなさい』って言うんだよ、きっと。

ひどすぎるよぉ~~~~~(泣)」

「どんなお仕置きなのよ。もう休み時間終わっちゃうから泣かないでやろう。」

キーンコーンカーンコーン

「……終わっちゃったじゃん。もう先生来ちゃったよ。」

数学の先生が、教室の戸をあけて、教卓に立つ。そして、黒板に今日やる授業の内容を書く。そして

「はい、じゃあこの前言った、練習問題やったか?

適当にあてていくぞ。じゃあ(1)を大森! 答えは?」

偶然にも宿題を忘れた綾音があてられてしまった。

「すいません、忘れました……。」

「なんだと! たく、お前は……。

退学だ!」

「いや、先生も大げさやろ!!」

ボケ・・・青文字

ツッコミ・・・赤文字

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