原文(はらふみ)のママ

創作ストーリー
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ある日の朝

大輔はいつも通り登校した。

どこにでもいる高校2年生である。

いつもどおり、自分の教室に行き、バッグを机の横にかける。

この教室にロッカーというものはなく、皆、机の横のフックにかけている。

朝礼前にスマホをいじっていた大輔に誰かが話しかけてくる。

「よ、大輔。」

彼の友達の隆浩である。

「おう、おはよう。」

大輔は隆浩の方を向き、そっけなく挨拶した。

「なぁ、知ってるか?」

開口一番に隆浩がそう話す。

「うちのクラスにさ、原文(はらふみ)っているじゃん? そいつの母親、カリスマライターらしいぞ。」

原文はクラスメイトの女の子で、大人しくあまり目立たない子である。

いや、目立たないというか目立ちたくないのかもしれない。

大輔と文は同じ幼稚園で友達であったが、高校では一回も話したことがない。

大輔は原文にそれほど気になっているわけではないようだ。

クラスメイトの一人として認識している。

文は同じく目立たない女子と友達で仲良くやっているし、話すきっかけもない。

大輔はそれでもいいようである。私たちからみたら物足りないものである。

「へー、そうなんだー。」

大輔はスマホでゲームしながらそっけない反応をした。

「この記事見ろ。」

隆浩は自分のスマホを大輔に見せた。スマホにはネットの記事が表示されていた。

大輔はゲームを一時停止して、隆浩のスマホを見る。

その記事は芸能人について書かれていた記事だった。

「記事の最後に『原文ママ』ってあるだろ? あれ、原文のお母さんらしいぞ。」

「え、名前そのまますぎじゃね? あと、自分の娘の名前、ペンネームに使うか?」

「中にはそんな人がいてもおかしくないだろ。」

「まぁ、いろんな人がいるからそうかもしれないけどさぁ……。」

大輔はあまり納得していなかった。

「この原文ママ、他のカテでも書いてるんだよ。」

そう言って、隆浩は大輔に他の記事も見せた。『原文ママ』は芸能人の記事以外にも美容の記事、スポーツの記事、教育関連の記事も書いていた。

大輔が最近見ていた記事も書いていた。

「へぇー、めっちゃ幅広いな。原文ママ。」

「だろ? 俺、直紀から原文ママのこと聞いたんだけど、直人も関口も彩ちゃんも知っててさ、みんなすげーって言ってたぞ。」

「え、他の人も知ってんの? てか、ここの登場人物、原さん以外、EXILE関連の名前の人ばっかなんだけど。」

「それはしょうがないじゃん。作者の意図なんだから。」

「いや、そんなこと言うな。それでさ、『原文ママ』のことって原さんに聞いたの?」

「彩ちゃんが聞いたんだけど、本当だよって言ってたらしい。」

「へぇー、本当なんだー。」

その日の放課後

放課後、大輔は教室を出ようとすると、女の子が話しかけてきた。

原文だった。

続く

この作品はフィクションです。
作中の人物は架空であり、実際の人物・団体とは一切関係ありません。

おまけ(そもそも原文ママとは?)

この話に出てくる原文ママですが、

実際は誰かのペンネームではありません。

誰のママでもないってことですね

調べてみると「原文ママ」は「げんぶんまま」と読み、意味はこう言う意味だそうです。

文章引用などにおいて、誤字事実誤認思われる記述が含まれている部分をあえて訂正せずに掲載する場合に、原文そのまま載せていることを明示する表示。「〔ママ〕」のように表示することも一般的

原文ママとは何?ーweblio辞書より引用 引用元(https://www.weblio.jp/content/原文ママ)

「原文ママ」の「ママ」はそのままって意味なんですね。

やはりYahoo!知恵袋とかにも

原文ママって何?

みたいな質問多かったです

原文ママって誰? とか原文パパもいるの?

とかって面白い質問がわんさか出てきます(笑)

Yahoo!知恵袋を見ると

なぜ原文ママのママはカタカナなのかの質問に

校正用語です。昔、校正をするときは地の文(たいていひらがなと漢字で書かれている)と区別するために、カタカナで指示を書き込みました。例えば、不要な文字には「トル」、字間を空けるときは「アキ」など。ですから「原文のまま」という注意書きも「ママ」なのです。

原文ママのママはなぜカタカナなんですか?ーYahoo!知恵袋より引用 引用元(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1061023800?__ysp=5Y6f5paH44Oe44OeIOOBquOBnOOCq%2BOCv%2BOCq%2BODig%3D%3D)

なるほど、記事の実際の文と区別するためにカタカナなんですね。

これはひらがなやカタカナ、漢字が混ざっている日本語の便利なところですね。

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