こんにちは、望月です。
今回は、映画「ゆりかごを揺らす手」についてお話ししたいと思います。
映画「ゆりかごを揺らす手」はまとめると
- 女性の復讐を描いたサスペンス映画です。
- あらかじめ犯人が分かっているパターンなので、復讐される側が犯人の本性にいつ気づくかが見どころとなっています。
- グロいシーンはありません。
- 内容は大人向けなので、子どもにおすすめしません。
- 淡々とストーリーは進んでいく(最後は過激になっていきますが)のでアクションが好きという人には物足りなく感じるかもしれません。
という内容の映画です。
「ゆりかごを揺らす手」の基本情報
- 監督:カーティス・ハンソン
- 脚本:アマンダ・シルヴァー
- 音楽:グレーム・レヴェル
- 撮影:ロバート・エルスウィット
- 出演:アナベラ・シオラ(クレア) レベッカ・デモーネイ(ペイトン/モット夫人)
- マット・マッコイ(マイケル) マデリーン・ジーマ(エマ)
- アーニー・ハドソン(ソロモン)他
「ゆりかごを揺らす手」のあらすじ
妊婦の診察中に・・・。
クレアは、遺伝子工学の研究院である夫のマイケル、娘のエマの3人暮らしで、2人目の子どもを身ごもっている妊婦です。
クレアは、モット医師の診察を受けています。
そこで、モット医師はクレアにわいせつ行為をします。
クレアは病院から帰り、マイケルに相談し、モット医師を訴えます。
すると、今までもモット医師は他の妊婦にもわいせつ行為を行っており、マスコミも大きく取り上げます。
そして、追い詰められモット医師は拳銃で自殺しました。
その頃、モット医師の妻も子どもを身ごもっていたのですが、自殺したモット医師の財産が全て没収されてしまい、ショックで流産してしまいます。
そして、病気で子宮をすべて摘出することになり子どもが産めない体になってしまいました。
幸せな家族の元に・・・。
それから、6か月が経ち、
クレアは男の子を無事出産し、ジョーと名づけ
幸せに暮らしています。
クレアは、喘息持ちで、発作が起きる前に薬を服用しています。
一家は前に家の柵を作ってくれたソロモンという知的障がい者の男性を使用人として雇い始めました。
そんな中、クレアの家に新たな訪問者が現れます。
ペイトンという女性がベビーシッターとしてやってきます。
彼女は、夫を殺されて亡くしたという過去をクレアに話しますが、
ペイトンは6か月前に拳銃自殺をしたモット医師の妻であり、その原因を作ったクレアの家族に復讐しようとしていました。
疑惑が深まっていくペイトンに・・・。
ペイトンは家族に馴染むフリをして、裏で悪事を働きます。
ジョーに自分の母乳を飲ませたり、復讐の邪魔になるソロモンを追い出すためにエマをソロモンが性的な行為をしたように工作をしてクレアに追い出してもらったり
クレアの男友達であるマリーンとクレアが浮気しているように工作し、マイケルとクレアをケンカさせたりしました。
ある日、マリーンはペイトンがモット医師の妻であることを知り、クレアに教えようとしますが
口封じのためにペイトンに殺されてしまいました。
マリーンの死に疑問を持ったクレアは彼が残した資料を見て、ペイトンの正体を知ります。
そして、ペイトンに今すぐ家を出るように言います。
ラスト
ペイトンは家から去ります。しかし、密かに家に入り込み、クレアとマイケルを襲います。
その隙に、ソロモンがエマとジョーを外に連れ出しました。
クレアとペイトンが揉み合った結果、ペイトンは2階から落ちて死にました。
家族には再び平穏が訪れ、クレアは子どもたちを助けてくれたソロモンに感謝し、ジョーをソロモンに抱かせました。
「ゆりかごを揺らす手」の感想
本当に悪いのは最初の医師
「ゆりかごを揺らす手」は自殺した医師の妻がショックで流産してしまうというショッキングな内容から始まります。
医師はなぜ自殺したかというとクレアたちが診察中にわいせつ行為をされたと訴えて公にさらされたことで追い詰められたんですよね。
後に、医師の妻はペイトンと名乗り、クレアたちに復讐をするのですが、
ペイトンもある意味被害者ですね。
元凶はセクハラをした医師ですね。自殺してしまうのならセクハラ行為なんてしなければいいのに……。
なんて思うのですが、そういうのやる人って自分が被害を受けたら案外弱いんですよね。
また、ペイトンもショックで流産してしまったというと、追い詰められて自殺した夫と同じくらい
精神的に脆かったのかもしれませんね。
「あの人、母乳出せるんだわ。」
ペイトンは搾乳機で母乳を出して、クレアの息子であるジョーに飲ませるということをクレアの知らない間でやっています。
クレアがペイトンのことを怪しいと思い、ペイトンについて素性を調べていくのですが、
そのときに搾乳機のことを知ったクレアは独り言を漏らします。
「あの人、母乳出せるんだわ。」
私たち視聴者側は最初からペイトンの素性が分かっているので、家族がいつペイトンの本性に気づくかというのが見どころでもあるのですが、
クレアがペイトンの正体が分かった途端に漏らしたこの一言で
鳥肌が立ってしまいました。ついに気づいたのねと。
僕がクレアの立場にいたら、
一気に怖くなります。
身近にいる人が私たちに復讐しようとしているのですから。
まとめ
「ゆりかごを揺らす手」は自分の子どもを流産してしまった女性が、その根源となった家族の関係を壊そうとする復讐劇です。
最初に、犯人が分かっているパターンで犯行の過程であったり、家族がどこで犯人に気づくのかというのが見どころです。
グロいシーンはないですが、内容は大人向けだと思います。
ちなみにAmazonには文庫本があるようです。
映画を観るよりお安く済むようなので、読書好きな方はいかがでしょうか。
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