当選したタイムマシン2

創作ストーリー
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前回のあらすじ

仕事でミスしてばかりの田中春樹

同期で会社のマドンナ的存在である佐々木留美のことがタイプだが、

自分に自信がない。

一方で、小型化したタイムマシンが販売されるというニュースに春樹はもしあれば過去に戻ってミスをやり直したいと思う。

そんなとき、スーパーのくじ引きで1等が500万のタイムマシンであるのを春樹は目撃する!

くじ引き

くじの会場に行って、商品を見ると何と、1等に500万の小型タイムマシンがあった。

マジかと思い、会場に行くと

小型のタイムマシンの見本がそこに置いてあった。

立方体の黒いでデザインで上の面にボタンと側面は液晶画面になっていた

どうやらあれはタッチパネルなのだろうと推測する。

ぱっと見、やけにかっこいい炊飯器のようにみえる。

炊飯器と言えば、最近、テレビで弁当箱型の炊飯器があると聞いたことがある。

米1合とおかず300グラムまでなら15分で炊けるとか言ってたな。

僕はどうせ当たらんだろうと思いながらも、せっかくくじが引けるのだから

僕は会場でくじ引きをした。

1回目……。

外れ、ポケットティッシュ。

2回目……。

外れ、ポケットティッシュ。

まぁ、こうなることは目に見えていた。しょうがないことだ。

3回目もきっと……、そう思い、3回目のくじを引いた。

すると、金のボールが出た。

くじ引きのスタッフはそれをみて、手に持っていた鐘を鳴らした。

「おめでとうございます! 1等が当たりました!」

えっ、えーーーーーーーーーーーーっ! マジか!?

周りにいた買い物のお客さんがパチパチと拍手した。

突然、脚光をあびることになり、困惑したが

1等のタイムマシンをゲットすることができたのだ。

タイムマシンが届いた

その3日後、くじ引きで当てたタイムマシンが届いた。

くじ引きのときは、買い物の後だったので、その場で持ち帰ることができなかったため

後日配送にしてもらった。

箱を開けて、取り出すとやはり炊飯器並みの重さだった。

僕はまだ実感が湧かなかった。タイムマシンを手にしていることが。

箱の中に入っていた説明書を見て、タイムマシンのスイッチを入れた。

説明書にはタイムマシンを使う際のルールが書いてあった。

このタイムマシンは過去にも未来にも行くことができる。

ただし、100年前の過去、もしくは100年後の未来までしかいくことはできない。

タイムマシンを使用する場合、タッチパネルに日付と場所を記入すれば、そこにワープすることができる。

ワープする場合は、このマシンを手に持っておくこと。

ワープした先から元に戻りたいときは、メニューから現在に戻るを選択すると、ワープする前の時間と場所に戻る。

ワープしたときに、過去の自分、未来の自分に会ってはいけない。会うと、時空がゆがむ恐れがある。

ワープして何か作業をする場合、使用者自身に影響が出る恐れがあるが、製造会社は一切責任を負わない。

なるほど、タイムマシンとはいえ、原始時代だとか大分先の未来には行けないんだな……。

まぁ、行くつもりはないけど……。

そうだな……。いつにタイムワープしようかな……。

あっ、そういえば、加藤と話してた時に

「僕は過去に戻ってミスを訂正したい。そしたら、ミスを指摘されないだろ?」

と言っていたことを思い出した。

そうだ、ミスを訂正して、ミスを消せば上司から怒られないし、留美ちゃんにもいいとこ見せられるかもしれない。

そしたら、僕がミスした日にワープして、自分に会わないように気を付ければいける!

そう思った僕はこの前、ミスした日付の夜の時刻と会社の場所を画面に打ちこんだ。

マシンを抱え、「ワープ」という表示をタッチすると

マシンが光りだした。その光は眩しいくらいに光っていき、周りも光りだした。

タイムワープした僕

気が付くと、薄暗いオフィスに立っていた。

この時間は残業しているものが多少いるものの、社内にはあまり人はいなかった。

僕のいる部署は既に誰もいない時間だ。

僕は、自分のデスクに向かい、手に持っていたタイムマシンを置いた。

そして、パソコンを開いて、データを確認する。

発注書の数が案の定、打ち間違えていたので訂正する。

他にもミスがないか、パソコン上のデータを開いていた。

すると、警備員が僕のいる部署を通り過ぎようとしていた。

俺は慌ててデスクの下に身を隠す。

警備員は気づかなかったようだ。

そして、これ以上ここに留まらないように、僕は丁寧に元の状態に戻し

デスクに置いていたタイムマシンの「現在に戻る」を押す。

すると、また眩しいほどにマシンと僕の周りが光りだした。

気づくと、僕は家に戻っていた。

家の時計を見ると、ワープを始めた時間だった。

何だろう、未だにワープしている感じがせず、夢を見ているようだった。

まぁ、でも明日、会社に行けば分かる。

そう思い、その日は寝た。

翌日、出社すると、パソコンの発注書のデータを見た。

ワープした時に修正した数値が打ち込まれていた。

上司は何も言わないし、順調に仕事が進んだということなのだろう。

僕はそう思った。

もし、全部ミスを修正できたらできる奴だと思われるのだろうか……。

僕はその日の退社後、家でタイムマシンをいじった。

また誰もいない時間にワープしてミスを防げたら、失敗しない男になれるのだ。

そう思い、最近、ミスをしたことや日付をできる限り思い出し、紙に書いてリストにした。

そして、僕は何度もタイムワープをすることにした。

続く

この作品はフィクションです。
作中の人物は架空であり、実際の人物・団体とは一切関係ありません。

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