ママに言うね。

創作ストーリー
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ママに言うね。

付き合って3回目のデートで

私はミサキ

どこにでもいる20代OLです。

最近、友達の紹介で彼氏ができました。

名前はシュンヤくん。

彼もどこにでもいるサラリーマン。

初めて会った時から意気投合して、彼から告白され付き合い始めました。

その時はとっても嬉しかったんだけど、何回かデートを重ねていくうちに

彼がマザコンであることが分かってしまいました。

男は皆、マザコンだ!って聞いたことあるし、家族のことを大切にできるというのはとても素敵なことだと私は思う。

でも、彼は度を越していました……。はぁ……。

それは、3回目のデートのときに待ち合わせで私が先に待っていたときのこと。

「お待たせ! 結構待った?」

「ううん、私もさっき来たところだから。」

ここまではいいものの、私の中のセンサーが反応!

「服、シワシワじゃない。それに、Tシャツから下着見えてるよ。」

「あ、そう? ごめんごめん。」

シュンヤくんは、服に無頓着(?)なようで、最初のデートのときはあまりオシャレに詳しくない私でもダサいと思える服で来てたし、この前なんかシワシワな上に部屋着か! っていう服を着てたし……。

いくら見た目にこだわらないからと言っても、そこまでいけばおかしい。

隣にいる私も恥ずかしい思いをしちゃうので、私はシュンヤくんに言ってやりました。

「ねぇ、もっとちゃんとした服装で来てくれない? 私恥ずかしいんだけど。」

「え、これちゃんとしてないかな? 分かった。ママに言っとくよ。」

は? ママ……?

え、母親のことをママって呼んでるの?

てか、そんなこと言わないでよくない? ママに服を決めてもらっているの……?

「……。」

最初、聞いたときは驚きすぎて何も言えなかった。

そしたら、シュンヤくんが

「じゃ、行こう」って仕切り直しました。

電話での会話の時に

私も彼もお互い会社員で忙しい日々を送っています。

なので、全く会えないときやどちらかが金欠なときは

たまにLINEで電話しています。

その電話での会話のときに……。

「そういえばさ、私ん家の近くに来てくれたときにさ、大通りにでっかい空き地があったの覚えてる?」

「うーん、それって俺があそこで野球できそうじゃんって言ったとこ?」

「そうそう! あそこね、近々ラウンドワンができるんだって。」

「へー、そうなんだー! いいなぁ、近くにラウンドワンできるとか。」

「うん。近くに住んでる友達も喜んでたよ。でさ、もしできたら、行ってみない?」

「いいね! 行こ行こ。ママにも教えていい?」

また出たよ、ママって……。

私は、彼の喜んでるのを壊したくないなって思ったので、

「あ、うん。いい……よ……。」とぎこちなかったがそう答えました。

私の顔は引きつっていたが、彼には分からないでしょうね……。

次のデートの待ち合わせの話で

「今度さ、いつデートする?」

LINEであの人が次のデートについて聞いてきた。

でも、そのときはお互い忙しくて休みが合わなくて、会うとしたら双方の会社が終わってからでないと無理でした。

しかも、私の方が終わるのが遅くなりそうな状況に。

「その日、繁忙期の影響で終わるの遅くなりそうだから、シュンヤくんが待つことになるけどいいかな?」

と送った。そしたら、あの人は

「分かった。ママに言っておくね。」

いつものママが出てきたところで、私のイライラが溜まってしまったのかママ発言にメスを入れることにしました。

「ねぇ、いつもさ、ママに言うって言ってるけど何で? 報告することでもなくない?」

「え、いいじゃん。ママに心配かけないためなんだからさ。」

「話してると私よりママの方が好きなんじゃないかって思うんだけど。」

「そんなことないって。ママママだし、俺はミサキのことが好きだから。」

……。

何か好きだからって言えば許してくれると思ってる感じがして、腹立たしい……。

もうこの人は治らないのかなぁ……。

そう思い、私は悶々と今も過ごしています。

あたしはママ

「昨日さ、こんなことがあったんだよ。」

「ふーん。」

あたしはママ。ママと言ってもお母さんではない。

名前が「真々」なのだ。

今日もシュンヤ兄ちゃんが彼女のミサキさんとの会話をLINEしてくる。

「ねぇ、それあたしに言わなくてもよくない?」

「いいじゃん。ミサキと話すと面白いからお前にも共有したいんだよ。」

「いや、毎回聞いてるあたしはどう反応したらいいか困るんですけど。それにたぶん、ミサキさん、私より真々の方が好きなんじゃないかって思われてるわよ。」

「そうそう。最近、それ言っててさ。別に、ミサキのこと好きなのは変わらないんだからさ、良くね?って思うんだよ。」

「お兄ちゃん、前の彼女さんもそんなこと言って別れたじゃない。家族の女を好きすぎたら、じゃあ、私と付き合ってる意味ないじゃんって思うから。」

「んー、家族思いなのはいいことじゃないか?」

「いや、家族思いの範疇超えてるから。気持ち悪いから。」

「そうかなぁ?」

「ミサキさんがパパ大好き、チューしたいって言ってたらどう思う?」

「いや、俺のことは?ってなる。」

「お兄ちゃんが言ってることそういうことだからね。」

「……そうかな? そこまでひどくないと思うんだけど……。」

はぁ……。これは治らないだろうな。

ミサキさん、ごめんなさい。うちの兄がこんなんで!

この作品はフィクションです。
作中の人物は架空であり、実際の人物・団体とは一切関係ありません。

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