ごきげんよう

創作ストーリー
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昼下がりの女性たちの会話

「あら、ごきげんよう。」

 昼下がりの住宅街で女性が声をかける。かけられた方の女性も

「あらっ、ごきげんよう。」

 と返事した。どうやら、話し方からすると年配の女性のようだ。

「こんなところで偶然ね。今、帰るところでしたのよ。」

「あら、私も帰るところでね。」

「そうなの。そういえばね、私、最近買った服を着てお出かけしてたの。似合っているかしら?」

 先に声をかけた女性は服の方に目をやり、相手の女性に尋ねた。

「ええ、とってもお似合いだわ。どちらで買われたの?」

 と相手の女性は返す。

「近くのショッピングモールで買いましたのよ。着心地がよくて気に入ってるわ。」

「まぁ、それは良かったわね。昔からあなた、服が好きですものね。」

「ええ、まあ。確かに、新しいものがでたらつい着てみたくなるわ。おほほほ。」

「最近といえば、駅前に最近、美味しい和菓子屋さんができたのご存じ?」

「ええ、あそこ、私も行きたいと思っていたの。」

「あら、そうでしたの。私、行ってみたけど喫茶スペースがあってね。そこでお菓子を頂いたの。」

「あら、そうなの。どうでしたの?」

「ええ、とても美味しかったわ。甘いんだけど控えめでそれほどくどくなかったわよ。」

 女性は和菓子の味を説明した。詳しく聞くと栗の味が一気に広がって秋を感じさせるのだそう。

「あらま、私もそのお菓子、食べてみたいわ。」

「ええ、あなたも美味しいって思うはずよ。」

「おほほほ。」

 いくつになってもこうやって他愛もない話で盛り上がるのは素晴らしいことである。これこそ親友という関係であろう。

「私たち、これからもこうやって話してるかしらね。」

「そうね。骨になるまで一緒にいるわよ、きっと。」

「お墓には一緒に入らないけどね。」

「「おほほほ。」」

 ピコン

休日の母親と義理の母との会話

「今、娘とお友達の間でおままごとが流行っているみたいで。さやかったら、どこかでお義母さんが誰かと喋ってるのを見てたらしいんです。」

 母親が夫の母、つまり、義理の母にスマホで撮った動画を見せていた。

「まぁ、かわいいわね。」

「ええ、それだけお義母さんのことが大好きなんでしょうね。いつも預かっていただいてありがとうございます。共働きでさやかには寂しい思いさせてると思いますが。」

「いいのよ。私たちの時代とは違うんだから、しょうがないことよ。あとね、さやかちゃんね、最近、こども園で自分の好きな人を絵に描いてくださいって言われてね。『ママとパパの絵を描いた』って見せてきたわ。愛は届いているわ。」

「おばあちゃん、一緒に公演行こー。」

「はいはい、準備するわね。さやかちゃん待っててね。」

「はーい。」

 ある晴れた日、母親の休日におばあちゃんと娘と一緒に楽しい日々を過ごすのであった。

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